TaleSpace
拒絶は断ち切れない

拒絶は断ち切れない

4.8(630)
完結

あらすじ

三年前、女王摂政Isabelleは絆を断ち切る呪文を唱えた。「拒絶は断つ。肉体は忘れる」。その法則の上に、彼女は統治と孤独を築き上げた。だが王国の命運を賭けた条約交渉のため、銀の門をくぐりVairnへ足を踏み入れた瞬間、手袋の下に温もりが蘇る。低く、静かに、あり得ないはずの熱が。交渉のテーブルを挟んで座るのは、北の敵国を治める君主Cal Doren。彼は護衛も連れず、頭も下げず、視線さえ合わせようとしない。二人の間で交わされる言葉の一つ一つが、年月と、駐屯地と、譲れぬ領土の重みを帯びている。それでも、断ち切ったはずの絆は彼を忘れていなかった。交渉が激しさを増し、譲歩の代償が積み重なる中、Isabelleは問い続ける。あの選択は知恵だったのか、それとも王冠を被った恐怖に過ぎなかったのか。拒絶は断ち切れない。ただ待ち続けるだけ。二人の支配者が決して許されぬ引力に抗う、緊迫のファンタジーロマンス。

目次

おすすめ