TaleSpace

第三章

彼女が台所の窓に立ったとき、雪が見えた。

その様子からして、もう何時間も降り続けているようだった。外の窓枠には真っさらな均一な層が積もり、畳んだシーツのようになめらかで、風によるでこぼこは一切なかった。夜のうちに風向きが変わったのだ。雪が南壁に寄り添う積もり方から、新しい風向きが読み取れた。柔らかく、垂直に、静かに降り積もっている。昨日の嵐は彼女が眠っている間に、するりと消えていったのだ。

彼女はケトルを蛇口の下に置いて水を入れながら、内側のしるしまで水位が上がるのを眺めた。

少し後に廊下のドアの掛け金が鳴り、続いて石板張りの床を踏む足音がした。彼は窓のところへ来て、一ヤードほど離れた彼女の後ろに立った。

「夜明け前からずっと降っているわ」と彼女は言った。

「もっと前から」

「そうかもね」

彼は南側の芝生に目をやった。生垣はすでに白い表面の下に消えていた。境界のところに柵の支柱が見えていて、三分の二はまだ白い積雪の上に出ていたが、その向こうに続く傾斜地の長い輪郭は、もう縁がぼやけていた。

「Wi-Fiが落ちてる」と彼女は言った。

「気づいてた」

「衛星回線なの。大雪だと信号が届かなくなる。晴れ間ができれば戻るわ」

「携帯は?」

「二階の東向きの窓。玄関側でつながることもある」

彼はそれを頭に入れた。その場から動かなかった。

「書斎でお茶にする」と彼女は言った。

「わかった」

彼女は訊かずにコーヒーを二人分いれた。彼女が板張りの床に置くと、彼は二つ目のマグを手に取り、テーブルに向けてかすかにうなずいた。朝のうちに交わせる礼として、それが精いっぱいだった。彼女は彼をそこに残し、自分のマグを右手で温めながら裏階段を上って書斎へ向かった。

八時二十分、東側の窓で電話が電波をつかんだ。カーギルの番号からのメッセージが二件、同時に届いた。

A9の分岐点で道路封鎖。スレーターはストラスケランで雪に閉じ込められている。食料は二週間分を確保済み。開通の見通し立たず、天気予報も悪い。急用があれば固定回線で連絡を――オフィスの回線はつながっている。

彼女は二度読んだ。

電話を机の上に置き、裏階段を下りて小書斎へ向かった。

彼は窓の下の机に座っていた。前にはノートが開かれ、足元には昨日の箱の一つが開いていた。彼は顔を上げた。

彼女は何も言わずに電話を差し出した。

彼は読んだ。口がかすかに動いて、ほとんど言葉にならなかった。二件目を確認するためにスクロールし、それから画面を彼女に向けて、電話を二人の間の机の上に置いた。

「了解した」と彼は言った。

「ええ」

「仕事を続ける」

「ええ」

彼女は電話を取った。入ってきたドアから出るとき、入ってきたときに開いていたのと同じように、ドアを開けたままにしておいた。

ドラモンドの机の三番目の引き出しには、グラシン紙の封筒に入ったフォトネガ、1923年当時のパースシャー農園の境界を鉛筆で描いた地図、そして1971年にプリンセス・ストリートの靴職人に注文した靴の折り畳まれた領収書が入っていた。彼女はまずそれぞれの品を手書きの整理票に記録し、それからラップトップにも入力した。机には十二の引き出しがある。これは三番目。あと十個残っている。

十一時近くになって、彼女は書斎の北壁のキャビネットへと移った。カーギルの部屋ごとの目録には載っていなかった。扉に鍵はなく、指を引っかける取っ手があるだけで、長らく閉じられていた家具の、抵抗するような小さなきしみとともに木が動いた。中には三段の深い棚に、段ボール製のアーカイブボックスが十二個並んでいた。エディンバラにある彼女自身の事務所が湿気の問題がある現場に取り寄せるのと同じ型だった。ドラモンドは鉛筆でラベルを貼っていた。筆跡はまちまちで、晩年のものは線が細く、筆の運びが不揃いだった。

彼女はラップトップに書き込んだ。書斎北壁キャビネット――目録未登録のコンテナシリーズ、ボックス十二個、内容確認待ち。

彼女は最初のボックスを引き出した。見た目よりも重かった。ラベルには写真、推定1969年―1992年とあった。両手で抱えて運び、吸い取り紙の上に置いた。

一時半、彼女は台所のテーブルで一人でスープを食べた。昨日から塩入れに立てかけたままにしていた目録の巻き物は、そのままそこにあった。アガが静かに温もりを保っていた。彼女はボウルを洗い、拭いて、棚に戻し、上へ上がった。

午後の早い時間、書斎の机で彼女は封筒を一つずつ開けながら作業を進めた。プリントのほとんどは、農園の写真記録に典型的なものだった。様々な季節の外観写真、ドラモンドの招待で図書室を訪れた歴史協会の集合写真が十数枚、異なる年代のドラモンド本人の正式な肖像写真が二枚、西側の敷地にある礼拝堂の廃墟の建築写真が一連。

彼女は取り出した順番に目録を作った。各プリントは酸化防止のスリーブに入れた。各スリーブには彼女が手書きした整理番号の小さなシールを貼り、ラップトップの記録には形式、状態、確認できる場合の年代、そして裏面の書き込みを入力した。プリントには綿手袋ではなくニトリル手袋をつけたまま作業した。作業にはリズムがあった。そのリズムが彼女を運んだ。

四時になると、書斎の窓の光が薄くなってきた。彼女は作業を二階の大書斎に移した。南向きの窓の下に伸びる長いテーブルは、書斎のランプよりも午後の光をよく受けた。一時間前に書斎の小さな炉に火をつけ、東の隅のストーブにも火を入れておいたので、腰を落ち着けた頃には部屋が少しずつ暖まっていた。

五時になると廊下の掛け金が鳴り、裏階段を上る足音がした。彼はノートと箱から取り出したスリーブに入った手紙を持って入ってきて、奥の壁の長い棚――六十年代の議会文書が三列に並んでいる棚――へと向かった。通り過ぎるときに彼女に小さく頭を動かしたが、それは部屋への会釈であって、それ以上の意味はなかった。

彼女は封筒の作業を続けた。

次の一時間、二人は背中合わせに作業した。彼はページをめくった。彼女はプリントを持ち上げた。炉の中の火が揺れて落ち着いた。その沈黙には彼女には名前のない質感があった。昨日の凍りついた静寂でもなく、閲覧室で顔も知らない者同士がつくる気楽な静寂でもない、その中間にある何か。彼女はそれをそのままにしておいた。

七番目の封筒から、その写真が出てきた。

ニトリル手袋越しの手が瞬時に感じ取った、上質な重みのゼラチンシルバー紙に焼かれた白黒プリントだった。四インチ×六インチ。清澄な映像。男と女が扉口の石段に立ち、後ろの扉は影の漂う廊下へと開いており、敷居に午後の遅い光の帯が差し込んでいた。二人は寄り添っていた。レンズではなく、互いを見つめていた。男は四十歳ほど、女はそれより少し若かった。

プリントの状態は良好だった。下端に沿って一ミリほど均一な幅で、わずかな染みが出ていた。

彼女は裏返した。

ドラモンドの鉛筆の字。彼女が見ればすぐわかるようになった筆跡。1976年5月12日。そして日付の下、その午後に記録した他の書き込みよりも少し低い位置に、鉛筆の芯をやや強く押しつけて書かれた一語。

ついに。

彼女はプリントを吸い取り紙の上に、表を上に向けて、裏返さずに置いた。

彼女の手はそのままだった。呼吸はリズムを保っていた。炉の火が揺れた。後ろで一冊の本が棚から取り出され、また戻され、革の表紙が隣の背表紙に触れる柔らかな音が、座っている彼女のところまで届いた。

彼女はプリントを拾い上げ、スリーブに滑り込ませた。そのスリーブを、十分前に記録した礼拝堂廃墟のプリントの隣、ラップトップの左側に置いた。

封筒に戻り、そのセクションの作業を終えた。プリントがあと四枚あった。順番通りに処理した。ラップトップ左のスリーブに入ったプリントに戻ったとき、彼女の手は三十分別の作業をこなしていた。それが彼女の望んでいたことだった。

「ナタリー」

声は奥の壁から来た。何分もかけて質問に向かい合い、ようやく言い方を決めた男の言葉のリズムだった。

彼女は振り向いた。「ええ」

「1985年付けのマクラウドからの手紙があるんだが。宛名行のイニシャルが、ドラモンドがその時期の政治索引で使っていた形式と一致しない。マクラウドが本人に書いたのか、親族に書いたのかを確かめようとしているんだ」

彼女はもう少しの間ラップトップに目を向けたまま、それから向こうを見た。

「本人宛よ。政治索引じゃなくて、ドラモンド自身の索引を確認して。個人的な往来書簡には別に手書きのリストを作っていて、そのリストのイニシャルは公文書で使ったものと必ずしも一致しない。後ろのキャビネットの三段目、年別に分けてある」

「個人往来書簡の手書きリスト」

「ええ」

「それが必要だったんだ」

彼は本に戻った。彼女はラップトップに向き直った。

彼女は事務所の目録テンプレートを開き、次の整理番号を入力した。

整理番号:写真17B-3。

品目:白黒プリント、4×6インチ、ゼラチンシルバー。

状態:良好、下端にわずかな染み。

来歴:書斎北壁キャビネット、ボックス一番、封筒七番。

裏面書き込み:鉛筆、H・ドラモンドの筆跡、日付1976年5月12日、一語:ついに。

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